| J-フォン東海が中心になって開発された「スカイメロディサービス」は、1998年11月からサービス提供を開始し、それから翌年3月までには、全国のJ-フォングループ各社でサービス体制が整えられた。
J-フォン東海の検討が始まったのは1997年末。翌年から具体的なシステム選定作業が始まり、1998年4月から各社が提案活動を開始した。富士通および富士通名古屋通信システムが提案した音声応答システム(IVR)によるCRMソリューションに決定したのは同年7月である。
それからサービスが開始される11月までわずかに4カ月という、きわめて短い期間でシステム構築作業が進行した。
システムの仕組みと流れは以下の通りだ。
スカイメロディセンター1790にダイヤルされると、移動体通信の交換機を経由して、信号変換装置およびIVRユニットに着信する。
IVRユニットは音声ガイダンスを流し、ユーザーはここに登録されたメロディを試聴する。しばらく利用者とIVRユニット間で情報のやり取りが続いた後、メロディが決定すると、IVRユニットはそのメロディファイルをゲートウエイサーバー経由で、スカイウォーカーシステムへ送り、文字メールによって利用者の携帯電話へ送信する。
月2回のメロディファイル更新作業では、外部のメロディ制作業者からインターネット経由で同センターのFTPサーバーへ送られ、そこからIVRユニットのサーバーへ登録される。
富士通が主に担当したのは、信号変換装置およびIVRユニットの導入と、音声応答のフロー実現を中心にしたシステム開発だ。またゲートウエイサーバーやFTPサーバーも、富士通製品が採用された。
システムの選定に際しては、大手メーカーを中心に数社からシステム提案が行われたというが、最終的に富士通に決定した理由を、企画部サービス開発課主任の山上昌昭氏は次のように語っている。
「富士通の総合的な技術力を評価したというのが大きな理由です。具体的には、信号変換装置で発信者番号を認識するという機能を、選定時点では富士通だけが備えていたことが決定的でした。この機能はスカイメロディサービスを実現するうえで必要不可欠ですが、他メーカーは導入決定後から開発に入るという状況でした。完成度の高い既存技術を組み合わせてシステムを構築できる強みがあったから、最終的に4カ月という短納期の導入を実現できたのだと思います」
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