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導入事例
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中京コカ・コーラボトリング株式会社

テレセンタ
24時間受付可能な自動受注システムの実現で得意先への迅速な納品体制を確立
24時間365日のビジネスが日常化する昨今、販売店のニーズにあった受注体制を実現することが、商品供給側の急務とも言える。しかし、実際には受注時間の拡大や急な受注にも対応する人員を維持するには膨大な労力とコストがかかってしまう。中京コカ・コーラボトリングでは、自社の清涼飲料を販売する得意先からの受注を24時間自動で受けられるシステムを1999年7月から稼働させ、迅速な納品を可能にすると共に作業の効率化を実現した。

アウトバウンドを主体とする従来のテレセンタから、インバウンドによる自動受注を行うことで、従来の得意先だけでなく、小口注文の販売店のサポートもできる点で市場拡大も期待できる。


当初の目的は受注作業の効率化と納品の迅速化
中京コカ・コーラボトリング株式会社
社長 古田公男
本社 名古屋市東区
砂田橋4-1-47
設立 昭和36年5月12日
資本金 5,070百万円
東海三県下(愛知、岐阜、三重)を営業エリアとし、清涼飲料や各種飲料の製造、加工、販売を行う。コカ・コーラビジネス特有のルートセールスシステムを展開。
中京コカ・コーラでは、約9万軒を越える販売店経由で清涼飲料の販売を行っている。独自のルートセールス方式は、主に下記の3つのサービスに大別して提供されている。
  • レギュラーサービス
    (缶、ビン、ペットボトルなどの商品を直接販売店に提供するシステム)
  • フルサービス
    (スペースに自動販売機を設置し、商品充填から衛生管理、売上金管理まですべてを行うシステム)
  • ディスペンサーサービス
    (レストランやファーストフードなどディスペンサーによるシロップ商品を提供する)

中京コカ・コーラでは、営業担当者の訪問や電話による受注を行っている。電話による受注は専任のオペレータが定期的に電話注文をとる体制をテレセンタで実現している。従来のこの仕組みに加え、より効率的なシステム化を目的に、自動受注システムが開発された。

「販売店さんの中には、様々なニーズがあります。通常在庫をあまり持っていない販売店さんは、もし急に売れてしまった場合、膨大なイレギュラのオーダが27カ所の支店に緊急対応として入ってきてしまいます。これは本来の支店業務を阻害する要因にもなってしまいます。しかも、急なオーダということは納品の迅速性が要求されます。また、小口注文の販売店さんでは、一回のオーダ数が少ないこともあって、商品が欠品してもなかなかオーダしてこない場合が多いのです。人間経由のわずらわしさを軽減することで、手間をかけず受注センターで一括して受けられば効率化を図れると思ったのが開発の経緯です」と受注センター長の串秀夫氏は語った。


従来型のオペレータを使ったテレセンタと自動受注を統合
串秀夫氏 受注センター長
串秀夫氏
谷本覚氏 情報システム部長
谷本覚氏
「オペレータから電話をかけて注文をもらうアウトバウンドの方式は数年前から実施していました。しかし、販売店さんからコールする手段がなかったのです。お店の中には、忙しくない時間や支店のオープンしていない時間に注文したいお店もあるわけです。例えばカラオケの店舗などが典型的です。そういった多様な需要に応えるためにインバウンドの仕組みを今回開発したわけです」と情報システム部長の谷本覚氏は言う。

当初小口注文の販売店をターゲットにしたのは、理由がある。

つまり、業務全体の効率化を自動化により見直す点と多様化するニーズに対応するためのひとつとして、受注の自動化を実現し受注売り上げを図りたいという2点が今回のシステムの狙いであった。そのため従来のアウトバウンド方式と自動受注のインバウンド方式を一元化することで、受注業務の統一を図った。ただし、今年から電話による受注システムは小口注文の販売店に限定せず、自動受注に適した販売店のすべてを対象に、7月1日の稼働から約26,000の販売店にサービスを提供している。

システムの導入開発にあたっては、アウトバウンドのコールセンタの導入実績から富士通に決定した。ソフトウェアの開発もすべてオリジナルで開発が行われた。実際にはアウトバウンドもインバウンドも受注業務の側面から考えると同一のシステムの拡張として考えることができる。その点からもアウトバウンドとインバウンドの業務を一元管理し、販売店の発注履歴を抑えることで、より的確な受注計画をアドバイスできるなど大きなメリットを得ることができた。


受注の自動化で迅速性も向上
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【システム概要図】
インバウンドの仕組みで注文する販売店に対しては、急ぎの場合が多いため、夜の10時までの注文は翌日には配送されるように迅速性を重視している。自動受注システムに入った注文はバッチで1日3回にわけて支店に転送され、処理される。以前、支店で受けていた際には、通常受注してから2日後の配送だったが、自動化によって迅速性も向上した。受注システムの実現で効率化の実現と受注受け口を柔軟にすることで、売り上げの増大も見込める結果となった。

谷本氏は「タイミングにあった迅速性は商品の性格上非常に重要です。しかし、今後はこういった自動の仕組みの活用を推進すると共に、定期的な受注コールにつながるような、予測受注が望ましいと考えています。サプライチェーンマネジメントにも寄与していますが、テレセンタでのコールは全体の売上げの15%程度であるため、大きな変動要素にはなりません。ただし、逆にこの15%のパイをさらに拡大したいという希望は持っていますので、今後の動向には期待しています」としている。


満足度を上げるには人的リソースも重要
「インバウンドの自動受注ができるようになって、販売店さんからは非常に使い易いという評価をいただいています。ただし、新しいシステムを利用するのは、若年層の方が圧倒的多く、高齢者の方はなかなか、新しいシステムに取り組むのが難しいのが実体です。そこで、自動受注のマニュアルを作って、一緒にデモをしながら使っていただくように推進しています。今回のシステム強化は、本来当たり前のことだと考えています。今後も、販売店さんへのサービス向上を続けていきます」。以前はフリーダイヤルもない状況だったが、これからはいつでも注文できるシステムとして活用して欲しいと串氏は語った。

また、自動受注システムを補完する意味でも、人的なサポートは欠かせない。注文は電話や無人で受けることができるが、人が対応するサポートやアドバイスを求める販売店のケアのための受け口は非常に重要だ。

簡易で効率化を図ると同時に、販売店を支援することで、顧客や販売店とのリレーションシップを確立することが重要なポイントとなる。


今後は、クレームなども一括処理
今後はよりシステムにフレキシブルな対応を実現する機能を追加していく。例えば、受注内容や販売店毎に、配送日を設定できれば、より個別にきめ細かい対応が可能となる。また、配送状況が検索できれば利便性も向上する。

テレセンタの機能としては、販売店からの様々なニーズを受ける窓口の一本化を目指す。つまり、現在の販売店は受注の他に自動販売機の修理やクレームや問い合わせなど多岐にわたっている。こういった問題にひとつの窓口(電話番号)にコンタクトしてもらう。内容によって自動的に振り分けを行うことで、本格的なコールセンタの実現を目指している。今後はCTIの利便性ときめ細かな人的サポートの両輪を提供することで大きな成果を上げることが期待されている。

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