| テレバンで重要なのは、本人確認をどのようにして行うかということだ。セキュリティの信頼性を高めれば、顧客の利便性を低下させてしまう。とはいえ、セキュリティの信頼性を低下させればトラブル発生の原因となる。「泉州銀行さんが導入した声紋による本人確認も検討しましたが、音質が劣る携帯電話からでも大丈夫なように、最終的には暗証番号、契約者番号、可変暗証番号の3種類の番号を用いた本人確認方法導入しました」と、同営業企画グループ副調査役の笹尾健之氏は語る。
同行の本人確認では、キャッシュカードの4桁の暗証番号と、口座番号に相当する10桁の契約者番号、これにもうひとつ、10桁の取引確認番号が加わる。この取引確認番号が可変暗証番号として取引の都度、指定する桁数を変え、2つの数字を入力し、その数字が合致するかどうかで本人確認を行うという、精度の高いものになっている。会員には10桁の契約者番号と取引確認番号を記載した会員カードを配布。顧客がこのカードの管理をしなければならないという不便はあるものの、セキュリティの信頼性を優先した。
今後は、これに続く開発で順次「攻めのセールス」を行えるシステムを開発していく予定だ。まず、2000年6月頃に完成を予定している2次開発で前述の定期預金の新規口座の開設等を実現させ、2001年3月の三次開発で投資信託や外貨預金を可能にするという。
ここでも、アウトバウンドからインバウンドにスムーズな画面の切換えが行えることがシステム開発の絶対条件となる。アウトバウンドとインバウンドの統合を重視する同行ならではのこだわりだ。今後、2次開発、3次開発と進めていく中で、テレバン・センターの拡張も図っていくという。
さて、テレバンをスタートさせて間もない同行だが、早くもその効果が現われている。「一度、テレバンをお使いになったお客さまは限りなくリピータになられます」と、顧客にも好評のようだ。またアウトバウンドでは、既に取扱い開始1カ月で渉外担当者半年間分の預金獲得の実績をあげている。同行は顧客のニーズを先取りする質の高いサービスで、道内ベストバンク「満足いちばん銀行」を目指す戦略から、テレバン開始1年前の98年10月より道内金融機関としては初めて、給与や年金の振込口座を開設している顧客を対象に、道銀取引優遇サービス「ステップDo」を開始している。
「テレバンの次の課題はインターネットとの融合です。それこそ、富士通さんの大得意分野でもありますし、日本最大のプロバイダ@niftyもお持ちですから、今後もいろいろ相談に乗って欲しいと考えています」(近藤氏)というだけに、富士通への期待は大きい。
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